そしてDTIのVPSからの移行先ということで、まずはSaasesを選択してみることにした。今回はクラウドサービスIndustriaのStandardプランEntryを採用することにした。Entryはつい最近できたプランだ。それにしてもここはプランが多すぎて、選ぶのが苦労する。クラウドサービスでIndustriaとOsukiniの二つ。それとVPSのOsukini。だいたい名前も同じようなのを使ってるし、名称がプランの内容を表していないので、検討するときは毎回苦労させられる。
今回は、とりあえず難しいことをするつもりはなく、単にroot権が欲しいだけだったし、初期費用が無料かつクラウド(またはVPS)からの乗り換えで3ヶ月無料ということで、このプランを選んだ。
コントロールパネルを使った印象はごく普通。最近のVPSやクラウドによくある感じ。iptablesの初期化機能もある。ただしさくらやDTIと違って仮想コンソール機能がない。非常に便利な機能だけに、仮想コンソールをなんとか実現して欲しいところだ。っていうかそれは単にクラウドだからないだけで、VPSならあるのだろうか。
Webminも使えるようだが、基本的にセットアップはコマンドラインから手動でやってしまうので不要。OSはCentOSなので全部yumでインストール(諸般いろいろな意見はあるだろうがtarボールからのインストールは後々の管理が面倒なので基本的にやらないことにしている)。
で、セットアップが終わって、DTIサーバでの運用内容を移行し、運用を開始した。そして印象。DTIより断然快適だ。DTIではStandardプランを使っていたのだが、これは保証メモリ512MBで最大1.5GBまで使えるプランだった。今回のは1GBの制約。今回はapacheとpostfixだけで、データベースはまだ動かしていないので、この違いは正直わからない。しかしディスクアクセスが格段に速いような気がする。これは仮想化ソフトウェアの仕様によるものが大きいのかもしれない。ちなみにさくらはKVM、SaasesはXen、DTIはOpenVZらしい。
まぁ今回移行してよかった。月額金額も同じだし。初期費用もかかっていないし。しばらく運用した段階で、またレポートしようと思う。