mb_encode_mimeheaderの使い方

2008/12/07 | PHPの基本

PHPからメールを送信するとき、mail関数やmb_send_mail関数などを使う。このとき、Fromとして送信元を指定する場合、第4引数として「From: test@example.com」のように与えると、送信元を指定したメールを送信することができる。ただしこのままでは日本語は使えない。この引数はそのままメールのヘッダとして追加されるので、日本語は適切に変換をかけなければいけないことになっている。

ここまでは当たり前の話だが、注意しなくてはいけないのは、日本語の適切な変換をかけるための関数「mb_encode_mimeheader」の使い方だ。マニュアルを見ると以下のように書いてある。

string mb_encode_mimeheader ( string str [, string charset [, string transfer_encoding [, string linefeed]]] )

mb_encode_mimeheader() は、MIME ヘッダ エンコーディング方式によって文字列 str をエンコードします。この関数は、ASCII 表現の文字列を返します。
charset
は、str の文字セット名です。デフォルトは、現在の NLS 設定 (mbstring.language)によって決まります。
transfer_encoding
は MIME エンコーディングの 方式を指定します。“B” (Base64) または “Q” (Quoted-Printable) のどちらかでなければなりません。 デフォルトは “B” です。

第一引数はいうまでもなく変換したい文字列だ。この関数では基本的にこの第1引数だけを指定しておくのが無難。必要に応じて以降の引数を設定することもあるだろうが、第2引数の扱いには注意が必要だ。

マルチバイト関数ならたいてい使用している文字コードを引数として与えるオプションがついている(これはmbstring.internal_encodingに連動している)。しかしこのmb_encode_mimeheaderで与えるcharaset(第2引数)はその意味がまったく異なる(ようだ)。

例えばUTF-8でプログラムを記述しているからといって以下のように記述するのはNGだ。

mb_encode_mimeheader($str, ‘UTF-8′);

変換結果を出力すると以下のようになっている。

=?UTF-8?B?・・・・・・・・・・・・

本来なら「=?ISO-2022-JP?B?・・・・・・・・・・・」なはずなのに・・・。理由は省略するとして正しくは以下のように記述しておくのが無難なようだ。

mb_language(‘Japanese’);
mb_internal_encoding(‘UTF-8′);
$str=mb_encode_mimeheader($str);

1行目のmb_language関数でmb_encode_mimeheader関数に対して「日本語ルールで変換せよ」と命令していることになる。2行目で「現状文字列はUTF-8で記述されているので、UTF-8から変換すればよいものと想定して処理せよ」といった感じだろうか。だから1行目と2行目を記述しておくことだけでいいはずだ。

ちなみに引数として渡すには、以下の内容でmail関数やmb_send_mail関数の第4引数として渡せばよい。

mb_language(‘Japanese’);
mb_internal_encoding(‘UTF-8′);
$option=’From: ‘.mb_encode_mimeheader(‘名前’).'<test@example.com>';
mail($recipient,$subject,$message,$option);

2件のコメント

  1. Elaps :

    mb_convert_encoding()でISO-2022-JPに変換してからmb_encode_mimeheader()でISO-2022-JPを指定してMIMEエンコーディングしたほうが間違いないと思うのですがどうでしょうか?

  2. admin :

    それも試したのですが、結果は同じのようです。
    どちらでもよいのではないでしょうか。

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